【JAZZ超名盤】MILES DAVIS/ Kind of Blue のススメ
先日購入した本、「ジャズ超名盤研究 / 小川隆夫 著」
こちらの本があまりにも素晴らし過ぎます。
ジャズの名盤解説書なのですが、帯に「知るほどに、聴こえる音がある」と書かれている通り、本書を読んで、かなりジャズの聴こえ方が変わりました。
ジャス、思っているよりも何倍も素晴らしい音楽です。
是非、この機会に知ってきただきたいと思い、本書を参考に、超名盤を紹介させて頂きます。
Miles Davis / Kind Of Blue
リリース:1959年8月17日
当時マイルスは、従来のコード進行にのっとってアドリブをするスタイルに辟易していたとされています。
よりシンプルに。
より自由にソロをとるために。
そして、57年に「MILES AHEAD」同57年「Ascenseur pour l'echafaud」58年「MILESTONES」とモード・ジャズを試行錯誤し、その結果にたどり着いた、「Kind Of Blue」。
もはや、音楽史に残る屈指の名盤です。
また、この作品の登場によって、ハード・バップが主流だった59年当時のジャズシーンの主流が一気にモードに移ったと言われているほど大きな影響を与えた伝説的な作品です。
メンバー
トランペット:マイルス・デイヴィス (32歳)
テナーサックス:ジョン・コルトレーン(32歳)
アルトサックス:キャノンボール・アダレイ(30歳)
ピアノ:ビル・エヴァンス(29歳)
ピアノ:ウイントン・ケリー(27歳)
ベース:ポール・チェンバース(32歳)
ドラムス:ジミー・コブ(30歳)
少し、ジャズに興味のある方なら、マイルスを筆頭に、テナーサックスのジョン・コルトレーンとピアノのビル・エヴァンスの名前はどこかで耳にしたことがあるんではないでしょうか?
どちらも伝説的なプレーヤーですし、曲を聴けばきっとどこかで聴いたことがあると思うはずです。
収録曲
1. So What
2. Freddie Freeloader
3. Blue In Green
4. All Blues
5. Flamenco Sketches
ピアノは、ウイントン・ケリーは2曲目のみ参加しており、それ以外はビル・エヴァンスが弾いています。
曲の解説は恐れ多くて出来ませんが、その中でも必聴は、1曲目と3曲目ということだけはお伝えします。
また、マイルスのことをテクニック不足、またはキャノンボールはモードが理解出来ていないから参加させたのは失敗だった、などの批評も当時あったそうですがいつの時代にもそうゆう輩がいるものなのですね。
おわりに
マイルスのトランペットの音、正直、強烈すぎで耳が痛い時もあります。
でも、これは凄いことだと思います。なぜなら、今あんまりないですよね?曲聴いてて耳が痛くなるって。それほどの本気さ、熱量がこもっているんです。
また個人的には、ジャズはなんとうかあまりリラックスして聴くようなジャンルでないと思っています。
シャレシャレのバーで薄っすらかかっていてオシャレなジャンルだというイメージがあるかもしれませんが、ジャズを聴くには、結構しっかりと、聴くぞ。という姿勢が必要だと思います。
なぜなら、「おら、どうや!」と言わんばかりにメンバー間でバチバチ、ソロで勝負しているからです。
ジャズの中には当然、和気藹々みたいな作品もたくさんありますが、マイルスの作品は基本的にバチバチ、その中でも特にこのアルバムは真剣過ぎて、一種の緊張感まで伝わってきます。
私は、このアルバムのマイルス音を聴くと、薄暗い煙たい風景が浮かんでくるのですが、そんなところでマイルスに睨まれながら、おい、ソロをやれ。なんか言われた指一本も動かなくなりそうです。
やはりミュージシャンは諦めて正解でした。
ともかく、世紀の大傑作「Kind of Blue」是非聴いてみてください。
それでは、最後までお読み頂き有難うございました。