【JAZZ超名盤】Bill Evans / Waltz For Debby のススメ
前回に続き、今回も「ジャズ超名盤研究 / 小川隆夫 著」という本を参考にJAZZ超名盤を紹介します。本当にいい本ですので、ジャズに興味のある方は是非お読み頂きたいと思います。
また、明日だれかに話したくなるようなウンチクもいくつか紹介させて頂きますので、興味のある方は是非最後までご覧ください。
目次
Bill Evans / Waltz For Debby
リリース:1962年(演奏は1961年 Village Vanguardにて)
ライブ演奏が録音されたこの日、「Waltz For Debby」だけではなく、もう一枚、「Sanday At The Village Vanguard」というもアルバムもリリースされています。
同じメンバー、同じ日での録音ですが、人気と評価はこちらに集中していると言われています。その理由は、超名演の「Waltz For Debby」と「My Romance」が収録されているためです。
メンバー
ピアノ:ビル・エヴァンス(29歳)
ベース:スコット・ラファロ(25歳)
ドラムス:ポール・モチアン(30歳)
このトリオはジャズ史において、極めて重要なグループだと言われています。
収録曲
1. My Foolish Heart
2. Waltz For Debby
3. Detour Ahead
4. My Romance
5. Some Other Time
6. Milestones
上述の通り、2曲目と4曲目は必聴です。
明日誰かに話したくなるウンチク
ウンチク①
1961年6月25日にニューヨークの人気ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライブ演奏が収録されているのですが、よく聴くと客同士の会話や、笑い声、咳、また、グラスか食器がガチャガチャと鳴る音までしっかり入っているのが分かります。
これは、この日のライブの入りが不十分だったので、演者の友人や親戚が集められたため、この歴史的な名演にも関わらず、まともに聴く人が少なかったためだと言われています。
(当然、演奏が始まる前には録音することは客にアナウンスされていたということです。)
キース・ジャレットなら帰ってたと思います。
ウンチク②
タイトル曲にも入っている、「ワルツ・フォー・デビイ」のデビイとはビル・エヴァンスの姪っ子の事だそうです。
このアルバムが演奏された、1961年時点では9歳でした。
ウンチク③
天才と言われていたベースのスコット・ラファロはこの演奏の11日後に交通事故で急逝しています。
また、この亡くなった1961年には、あのマイルス・デイヴィスからの誘いもあったそうです。もし不慮の事故がなければ、あのマイルスと共演していたのかと思うと残念でなりません。
おわりに
前回、MILES DAVIS/ Kind of Blueを紹介した際、JAZZは基本「おら、どうや!」と言わんばかりにメンバー間でバチバチ、ソロで勝負しているから、こちらも演奏に真剣に向き合った方が楽しく聴けます。というような事を言いましたが、Bill Evansトリオは非常に和気藹々です。
メンバー間で勝負というような感じではなく、お互いに楽しんでいる感じです。
また、Bill Evansのピアノは非常に美しく、とてもリラックスして聴けます。
Jazz入門にはもってこいだと思います。
以上、興味がありましたら、超名盤「Waltz For Debby」是非聴いてみてください。
それでは、最後までお読み頂き有難うございました。