商社勤務経験者の私が思う、商社勤務をする上で1番キツイこと
商社について
商社というものにどんなイメージをお持ちでしょうか?
私はかつて商社勤務経験をしましたが、なかなか説明がしにくい仕事内容だと思います。
何でも屋 だと説明される方もいらっしゃいます。その通りです。
これも良く言われますが、売主 ↔︎ 買主 の仲介役というものです。これもしっくりきます。
何でも屋の仲介役と聞けば、イメージできる方もいらっしゃるかとは思いますが、要はお互いの無理を聞く仕事です。これは非常に大変。
また売主の多くは外国人です。完璧な意思疎通がなかなかできない状態で、無理を言ったり言われたりというのは非常にエネルギーを使います。
とはいえ、楽な仕事なんてないですよね。。むしろ、年に何度も当然のように海外出張があり、外国人とコミュニケーションを取るというのは非常にエキサイティングで、この仕事が大好きだという方も沢山いました。
私も、日本国内だけで完結する仕事よりももっと広い世界で仕事がしたいと思い、飛び込んだ業界です。辛いことは本当に沢山ありましたが、今となっては楽しかったなー。という感情もあるにはあります。
商社勤務をする上で1番キツかったこと
商社勤務は楽しかった、、? いや、やっぱり辛かった。。
という事で、今回は私がこれが1番キツかった。と思ったことをお伝えします。
商社勤務に興味を持たれている方は、是非参考にしてください。
それでは、1番キツかったことです。
休みがない。
これです。シンプルですが、これが1番キツイです。
もう少し説明しましょう。
まず、売主はどこの国かというのも関わってきます。
仮に売主が中国の会社としましょう。
あまり中国の会社と取引したことはないですが、経験上、中国は土曜日も稼働しているところも多く、土曜日でもガンガン連絡がきます。携帯にです。
そのくらい対応しろよ。と言われそうですが、平日の勤務が影響しているんです。
中国との時差は1時間あり、日本の方が早いです。つまり、19時か。そろそろ帰りたいなとなっても、向こうは18時なのでガンガン連絡してきます。
そのため、なかなか帰れません。平日はどんどん疲弊していきます。
そんな平日が続きます。週末くらいゆっくりしたいですよね。
それなのに、週末に携帯に連絡がきて、納期がーとか費用がーとか色々言われます。
これが何年も積み重なると本当にしんどいです。
しかし、例としてあげた中国は取引先としてはラッキーです。
仕事しやすいです。
1番キツかった国は?
経験上、私は1番キツかったのは、バングラデシュという国と仕事をした時です。
まず、彼らの休日は金曜日のみで、土日は平日です。
そのため、土日も本当に平日くらい連絡がきます。
遊んでいる時も、寝ている時もです。
また、バングラデシュとの時差は3時間です。
日本の方が3時間早いです。
そのため、21時が向こうの18時なので、平日帰れるのは最短で21時でした。
当時私の場合は23時頃に帰ることが多かったです。
それなのに!土日も当然のように連絡がきます。
日本の会社ですから、金曜は当然出社しておりましたし、本当に数年は休みなしで働いた感覚です。
商社勤務が合っているタイプ
こんな仕事好きだという人いるの?上述の通り、います。
それは、「休みなんて要らないっしょ。」みたいな相当体力的にもメンタル的にもイケイケな人です。
商社には、そんな方が集まりがちですし、商社マンにはとにかく元気な方が多いです。
23時に会社出て、女性のいるお店で5時まで飲んで、翌日、二日酔いー。とか言いながらお昼にカツカレー大盛り食べるような人です。
実際、このようなタイプでない方は、すぐに辞めていきました。
以上、誇張することなく商社勤務経験をお伝えしたつもりです。
もう5年くらい前の話なので、働き方改革で商社様の状況も変わってきていると思います。
一方で、根っこはそんなに簡単に変わらないだろうなとも思います。それでも、もし商社勤務に興味を持たれている方はそれなりに覚悟の上、頑張ってください。
間違いなく、エキサイティングな仕事ではあります。