これから冬の服は空気？ダウンや中綿の時代は終わる
ファッション業界はサスティナブルが叫ばれて久しいですが、いよいよ時代の変わり目に差し掛かってきたなという商品を発見しました。
それは、ダウンや中綿を使用しない防寒着です！
そもそもサスティナブルとは
一言ではよく「持続可能な」と意味で使用されています。
地球環境を壊すことなく、今ある資源を使い切ることのないようにしようとする動きの事です。
ファッション業界でいうと、
・大量生産・大量廃棄をしないよう必要なものを必要な分だけ作る
・リサイクル繊維を積極的に採用する
・レザー・ファー・ダウンなど動物性の素材を使わない
などが挙げられます。
つまり、ダウン製品はサスティナブルという視点から見ると、この流れに反している商品だということです。
ダウンや中綿を使用しないとは？
ルコックスポルティフから2020年11月10日に発売が開始される「エアチューニングジャケット」
これが、ダウンや中綿を入れない商品です。
商品詳細
価格：27,500円（税込）
カラー：ブラックのみ
サイズ：M /L
ウェア内に空気を自分で入れる事で入れる事で暖かさが調整出来ます。
空気を入れなければウインドブレーカーのような羽織ものとして使用でき、気温が低い時には空気を入れる事で、一般的なライトダウン程度の保温性を1枚で発揮するアイテムです。
ダウンや中綿を使用せず、空気を活用する事で環境へも配慮した商品になっています。
本当に暖かいのか。。？
空気は熱伝導率が低く、ウェア内に空気の層を作ることで外に熱を逃がしにくくなり、保温に繋がります。
実験
温度：34度
室温：20度
湿度：65%
この部屋で、一般的なライトダウンと同程度の厚さになるまで空気を入れた商品を30分間着用させ、比較させた実験結果では、他社製品のライトダウンと同程度の保温性が得られる事が確認されています。
ちなみに空気を全く入れていない状態と、空気を入れた状態を比べると、表面温度が5度低くなる結果となっているそうです。
温度が低いということは、外に漏れでる体の熱気が少ないことを意味し保温性が高いという事になります。
参考
これはいい商品ですよね。
また、他にも空気を活用した防寒ジャケットがないか調べて見たところ、ありました！
エアー・ゼロ・ダウン
本当に惜しくも2020年10月29日に募集を終了していたのですが、FREAK'S STOREから 、クラウドファンディングCAMPFIREにて、ルコックと同じく、気温に合わせて空気を入れるエアー・ゼロダウン プロジェクトが行われていました。
こちらも原材料は「空気」ですので、環境にも配慮されたサスティナブルウェアであり、季節ごとに洋服を選ぶこれまでの考え方から、着る人に合わせて最適な防寒性を発揮するようにと開発されたようでうす。
メリット1
こちらも従来のダウンと同様の保温性を持ち、注入する空気の量によってパック内の空気層の厚みを変える事ができる！
春・秋＝ライトアウターとして
冬＝防寒アウターとして
環境に合わせて自分で調整する事が可能。
メリット2
ダウンや中綿は全く使用せず、内容物は空気のみ。
つまり、充填物の重さは実質＝0g という軽さ！
メリット3
空気を抜けば、小さくたためて持ち運びや収納に便利！
特に最近は寒暖差が非常に大きいため、このメリットはとても大きいと思います。
メリット4
ダウンの使用がないため、水に濡れても傷む心配がない！
表地が撥水加工済みなので、水を弾く事ができるそうです。
参考
おわりに
本当に、一度試してみたいです。
試験結果が出ているので、暖かいという事に間違いはないと思うのですが、空気だけで防寒するという事を考えたこともなかったので、正直半信半疑です。
しかし、サスティナビリティの取り組みや機能性という意味でみると、これ以上の商品はそうそう出てこないと思います。
先日、FREAK'S STOREでこの商品の試着体験会も行われていたようなので、情報のキャッチが漏れていた事が、とても残念です。
もしまた機会があれば、絶対参加したいと思います。
ちなみにルコックの方は、50着限定での販売となるそうです。
ちょっとデザイン的な問題で、個人的には見送ろうと思っているのですが、是非50着きれいに売れて、この「空気で防寒」という考え方が広がり、どんどん良い方向に時代が変わっていき、これがニュースタンダードとなれば良いなと思います。
それでは、最後までお読みいただき有難うございました。
